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【コラム】「関西の宝」未来を背負う20代フットゴルファーをインタビュー!
2018.08.18 17:00 Topics
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関東は日本代表経験があるフットゴルフの選手たちが集中している激戦区です。そのような背景があることから、関東が拠点という選手が注目されやすいです。しかし、関西にも日本代表経験があり若手で期待の選手が存在しています。
今春、立命館大学を卒業して社会人になった髙波瀬史人(こうはせふみと)選手と、現在専門学校に通う学生で、まだ20歳の辻本亮(つじもとりょう)選手です。フットゴルフ界の上位選手は30代以上のプレーヤーがほとんどという中、髙波瀬選手と辻本選手は20代前半の若手です。スポーツの世界では若手が育つことが大切だといわれています。フットゴルフ界の未来は、彼らが担う部分も大きいといえるのではないでしょうか。
前回Footgolfweb.jpでインタビューした平野靖之選手、内田健太選手の指名により今回は髙波瀬選手と辻本選手にそれぞれインタビューしてきました。

 

 辻本亮&髙波瀬史人プロフィール

辻本 亮(つじもと りょう)

フットゴルフ日本代表選出回数:1回(US PRO-AM 2017)

年齢:20歳(大阪リゾート&スポーツ専門学校2年生)

血液型:O型

身長:170cm

趣味: 音楽聴くこと(ロックが好き)

好きな食べ物:オムライス

好きなタイプ:ギャップがある子

好きな言葉:海賊王に俺はなる

<過去の戦績>
https://footgolfweb.jp/player/209/profile

 

髙波瀬 史人(こうはせ ふみと)

フットゴルフ日本代表選出回数:1回(2016年第2回FIFGワールドカップ アルゼンチン大会)

年齢:22歳(社会人1年目)

血液型:A型

身長:174cm

趣味:YouTubeを観ること

好きな食べ物:白米

好きなタイプ:天真爛漫な子とかやんちゃな子

好きな言葉:ありがとう

<過去の戦績>
https://footgolfweb.jp/player/63/profile

 

 20歳の日本代表!「期待の若手」辻本亮選手にインタビュー

- 辻本亮選手がフットゴルフを知ったきっかけと、選手になった理由について教えてください。

辻本選手「フットゴルフを知ったのは(日本代表経験者)安村翼選手がきっかけです。安村選手は僕の中学時代のサッカーのコーチで(中学卒業後も)Facebookで繋がっていました」

「僕が高校3年で部活引退したくらいのタイミングで、安村選手がFacebookに“フットゴルフでワールドカップに行ってきました”と投稿していて。それでフットゴルフというスポーツの存在を知りました」

「フットゴルフについて調べてみたら“ゴルフ場でサッカーをする”みたいな感じだと知りました。僕は幼稚園からずっとサッカーをしてきたのですが、遊び感覚でフットゴルフに似たようなことをやったことがあります。それが競技としてできるならと、フットゴルフを始めました。最初は友達と2人でゴルフ場のフットゴルフコースを利用して経験しました」

「最初は競技志向で取り組んでいたわけではありませんでした。初めてフットゴルフを経験した1ヵ月後くらいに、三田SYSゴルフリゾート(兵庫県三田市)でフットゴルフの大会があって出場して、たまたま3位に入って、これは楽しいなと感じたんです」

「でも、そのときは“楽しいな”という感じだけで…。その後フットゴルフはやっていませんでした。やらないまましばらく経って、フットゴルフの関西リーグというものに出場しました。そうしたら、こてんぱんに負けてしまいました。理由は、自分自身のプレーが悪かったのです」

「今までサッカーをしてきて、サッカーはチーム戦なので、“自分自身のプレーが悪くてもチームが勝てば良い”という感じでした。しかし、フットゴルフで初めて個人戦を経験し、全て自分に責任がのしかかるというのが初めてで。そういう部分に惹かれました。その大会から、もっと深くフットゴルフに関わりたいと思うようになり今に繋がっています」

「僕は(フットゴルフを始めた)当時、スポーツ推薦で入学した大学に通っていましたが、4年間サッカーだけで時間を取られるのも違うと思い、退学しました。今、僕はスポーツトレーナーの専門学校に通っています」

「スポーツトレーナーに興味を持ったのは高校3年生の夏。インターハイ目指していた時期に腰を怪我してしまって。全治半年くらいで選手権の出場は無理といわれてしまいました。そのときに高校のトレーナーがリハビリを毎日やってくれて、それで選手権に出ることができたんです。この経験でトレーナーの道に興味を持ちました」

「サッカーは高校で終わったというか。僕は元々サッカーのプロを目指していましたが、レベルの差というか、ユースからプロ行けなかった人が大学サッカーをしているので、これは自分がプロになるのは無理だなと思い、大学サッカーを辞める決断をしました」

「僕はスポーツ推薦で大学に入ったので、サッカーを辞めるなら大学も辞めなくてはいけなかったのです。それで辞めて(スポーツトレーナーの)専門学校に行って、そして次のシーズンでは本格的にフットゴルフをプレーしようと思いました」

 

- 辻本選手のフットゴルフ公式戦初出場はいつですか?

辻本選手「公式戦の初出場は2017年です。去年から本格的にやっています」

 

- 日本代表選出経験をお持ちなので、もっと長いのかと思っていましたが、本格的になったのは最近なのですね。そんな辻本選手の、フットゴルフでの直近の目標と、将来の夢を教えてください。

辻本選手「今年はフットゴルフのアジアカップとワールドカップで日本代表に選ばれたいです。そのためにまずは、日本で結果を出したいです」

「将来の夢は、フットゴルフを憧れの職業にしていきたいです。メジャースポーツにしていきたい。それから自分も世界一を目指しています」

 

- フットゴルフ選手でライバルだと感じている選手は誰ですか?

辻本選手「基本的に僕は他人のことは見ていないかもしれません。ライバルがどうというよりは、自分との戦いだと感じています」

 

- 他人を見ないなら、ライバルは常に“自分”ということですか?

辻本選手「そうですね。でも、特にそういうことも意識していないかもしれないです」

 

- それでは、何を考えながらプレーしていますか?

辻本選手「だいたい何も考えていないです。以前は戦略も考えていませんでした。去年1年間フットゴルフをプレーしてきて、戦略でスコアが大幅に変わってくると感じたので、今は戦略を意識してプレーしています」

 

- 辻本選手が思うフットゴルフで大切なことを教えてください。

辻本選手「“技術”です。だから(技術を身に付けるための)練習が大切です。メンタルもとても大事。事前の戦略とか情報とかも大事ですけど、“ここに蹴ったらこう進む”とか、戦略を立てることができても、その通りに蹴られないと意味がありません。だから“技術”が大事だと感じています」

「だって“100%ここに絶対蹴ることができる”なら、もうメンタルいらないじゃないですか。だから、技術のための日々の練習が大切だと思います。でも、メンタルも大事なんですけどね」

 

- 現在、辻本選手がフットゴルフで率先して行っている活動について教えてください。

辻本選手「普及活動です。(普及活動で)色々な人に会っています。学生が集まるような講演会等に参加し、自分が何しているのかとか、自分のビジョンなどを皆に話しています。大勢の前で話をすると良いことが多いと感じています。すごく反響がありますね。」

「僕がフットゴルフの普及活動を本格的に始めたのは今年からです。去年の10月に、軽井沢で行われた国際大会が終わってから、本格的に普及活動を始めました。このように考えるようになったのはその大会がきっかけです。世界の選手とのレベルの違いを痛感したことで、日本でももっと普及させないといけないと感じました。」

「本格的な自分のビジョンを30人に話せば、そのうちの何人かは共感してくれるんです。そしたらその人をきっかけにコミュニティが広がることがあります。ビジョンがある人が集まって、違う分野の人の考え方も聞けて、良い刺激になっています。遊びを謳歌している学生も多いですが、何かしたという想いがある学生に会うと、自分もやらなきゃという気持ちになります」

 

 メディア出演多数「東海・関西の注目株」髙波瀬選手にインタビュー

波瀬選手がフットゴルフに出会ったきっかけを教えてください。

髙波瀬選手「僕は高校まで野球をやっていて、恩師の先生に“お前は運動神経が良い”っていってもらったのですが、大学では野球を続けるのではなくマイナーなスポーツをやってみたいと思い立ってネットで検索したのがフットゴルフに出会ったきっかけでした。僕は関西在住(現在は東海在住)なので、関西でできるところを探してプレーしました」

 

初めて公式戦に出場したのはいつですか?

髙波瀬選手「2015年7月のジャパンオープンです。そのときは30名くらい参加者がいて。僕はその中で下から2番目くらいでした」

「そのときは“おもしろいな”“楽しいな”というのと同時に、悔しかった。“もう一回だけ行ってみよう”と思い、次の大会に出ました。その大会が自分なりに思うようにできて“フットゴルフをもうちょっと続けよう”と思いました」

 

波瀬選手はフットゴルフの日本代表選出経験もある競技志向の選手として、フットゴルフ界で有名な選手といえますが、最初から競技志向だったのでしょうか?それとも最初は趣味として継続していたのでしょうか?

髙波瀬選手「僕は1つスポーツに熱中したくてフットゴルフに目を付けたのですが、最初は“趣味”とか“競技志向”とか考えていたというより“とりあえずプレーしたい”という気持ちでした。やっていくうちに“もっと上を目指していきたい”という想いが強くなり、今に繋がっています」

 

フットゴルフでの今年の目標を教えてください。

髙波瀬選手「今年はワールドカップがあるので、日本代表に選出してもらって、日本代表として世界の選手たちと戦いたいです」

 

波瀬選手のフットゴルフでの将来の夢を教えてください。

髙波瀬選手「今、フットゴルフは若い世代が辻本(亮)選手含め、内田(健太)選手だったり平野(靖之)選手だったり居ると思うんですけど、若い世代で日本代表になれるプレーヤーたちで(率先して)日本のフットゴルフ界を引っ張っていきたいです」

 

髙波瀬選手にはスポンサー契約をして、フットゴルフだけで生計を立てるプロになりたいというような気持ちはないのでしょうか?

髙波瀬選手「現時点では、その気持ちはないかなと。僕は今年大学を卒業して社会人になりましたが、社会人をしつつも、フットゴルフは続けていくので、頃合いを見て自分自身のタイミングでフットゴルフ一本になれるようなら、なったらいいのかなと思います。当然プロになるという道も考えてはいます」

「僕はフットゴルフを軸に“普及活動”と“選手活動”を継続しやすい環境を重視して就職活動をしました。僕は地元が三重県なので、三重県に縁のある企業で、土日にフットゴルフの大会に行きやすい条件の会社に就職しました。就職してもジャパンオープンには出続けます」

 

先ほど話してくれた“フットゴルフでの将来の夢”を実現するために、これまで何をしてきましたか?

髙波瀬選手「僕は春まで大学生だったので、同世代の若い層を中心に普及活動をしてきたというのと、あとは、プレーヤーとしてはやっぱり日頃の練習もそうなのですが“経験を積まないと”ということで、なるべく多くのコースを回ったり、多くの大会に参加したり。自分のプレースタイルを確立しているっていう感じです」

「また、“フットゴルフ学生連盟”という組織を運営しています。公認団体ではないのですが、フットゴルフ協会の学生版のような感じです。こちらの活動を通じてフットゴルフを知ってもらうきっかけを作っています」

 

波瀬選手が手がけたイベントで思い出に残っているものがあれば教えてください。

髙波瀬選手「2016年からずっと、学生を対象にした大会を開催していて、最初は関西だけの開催だったのが、何回か開催しているうちに関西と関東と東海で学生の代表を選出して開催できるようになりました。活動は新聞やテレビでも取り上げて頂いています」

 

反響はどうですか?

髙波瀬選手「最初の頃よりはフットゴルフを知っている子が増えました。でも、それが実際にプレーする人数の増加に繋がっているかというと、まだまだだと感じます。フットゴルフに興味がある子がいても実際にプレーするところまで行く子は少ないです。費用の面もありますが、交通の面も要因なのかなと思います」

 

波瀬選手がフットゴルフで大切だと思うことを教えてください。

髙波瀬選手「フットゴルフは“メンタル”だと思います。もちろん大切なことは色々ありますが、よく言われるのがメンタル。(プレー中)前半すごく悪くても、後半良くなったりすることも全然あるので、技術だけではないなというのがフットゴルフです。自信も大切だと思うのですが、いかにミスしたときに、リカバリーできるか。いかにプラス思考で考えていけるかが大事なことだと思います」

 

メンタルはどうやって鍛えていますか?

髙波瀬選手「とりあえず場数を踏むという意味で、国内・海外含めて色々な大会に参加するということを大切にしています」

 

普段、フットゴルフの練習はどれくらいしていますか?

髙波瀬選手「10割でボールを蹴るのはゴルフ場を回っているときくらいで、普段は家でパットの練習を中心に取り組んでいます」

 

 髙波瀬史人&辻本亮に同時質問「トップ選手に勝つために大切なことは?」

最後に高波瀬選手と辻本亮選手に同時に1つの質問をぶつけてみました。

フットゴルフというスポーツの特性上、1日に何時間も練習する選手は、日本代表選出経験を持つトップランクの選手でも、あまりいないイメージがあります。スポーツ漫画のように練習量がイコールして実力や他の選手を打ち勝つための必須条件に繋がるわけではないなら、現在トップランクに居る選手たちに、そうではない選手たちが、これから勝つだめにはどうするべきだと思いますか?

髙波瀬選手「“場数を踏む”というか“経験”が大切だと思います。技術については場数を踏んでからの話なのかなと思います。マイナースポーツだけあって、フットゴルフには“これが正解”というものがまだないので“自分はこうやる”というプレースタイルを確立することが大切で、そのためにも場数が必要なのかなと」

辻本選手「“試合に出続けること”です。ゴルフ場の18ホールの雰囲気を実際に回って緊張感のある雰囲気を体験したり、トップの人たちのプレーをみたりとか。そいうのをたくさん経験していくことかな」

 

「場数を踏む」「試合に出続けること」言葉は違いますが、関西の宝である2人は、最後の質問に対し同じことが必要だと考えていることがわかりました。ジャパンオープンはまだ続きます。高波瀬選手と辻本選手の今後の活躍と日本代表選出に期待しましょう。

 


写真:左から髙波瀬史人、辻本亮、内田健太、平野靖之

 

最後に
Japan International Openが9月7日~9日までの3日間、フォーティーンヒルズカントリークラブ(岐阜県)で開催されます。
昨年に続き、賞金総額350万円(優勝賞金100万円)と、世界で最も賞金の高い大会であり、世界のTOP選手が集まる大会です。
当サイトでは、大会の速報を行いますので、興味のある方はぜひご覧ください。
また、プレーしたいという方はまだ参加可能ですので、エントリーしてみてください。
https://www.jfga.jp/major2018

 

 当記事のライター

フットゴルフウェブ編集部

 

 

 

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