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【SHIBATA Shintaro's コラム】Make Efforts & Dream Come true ①
2020年、フットゴルフのW杯が日本で開催される。
W杯日本代表として出場を目指す弱冠20歳の柴田晋太朗。
彼は様々な困難を乗り越えて、フットゴルフというスポーツに出会い、新たな人生を歩んでいる。
そんな彼にフットゴルフについて語ってもらう。
Make Efforts & Dream Come true ①
(写真)柴田晋太朗
2020年、フットゴルフW杯が日本で開催されます。
世界の各国から秀でた選手たちが集まり、国のプライドや自分の想いをかけて戦う最高の舞台です。
そんな誰もが夢を見るワールドカップの舞台に私は本気で挑戦する事を決めました。
私のフットゴルフ人生を大きく変えるキッカケは今年の11月にあったJAPAN TOUR Finalです。JAPAN TOURでの成績上位の選手たちが集まった大会で私は悔しさと恥ずかしさを痛感しました。
なぜなら、自身の未熟なレベルにも関わらず、「日本代表になる」と言い張っていた私に突き付けられたのは、現日本代表選手たちとの大きな差でした。
質の高いパットや寄せ、勝者のメンタリティーを目で見て肌で感じました。それが実力の差だったということです。さらに言うと、自分のスコアにも納得はいかず、大会で結果を出せない事に悔しさがありました。
こういった思いを感じたと同時に自分の中でスイッチが入りました。これまで人生を懸けてやっていたサッカーに対する気持ちと同じ熱量で挑戦し、努力し続けない限りフットゴルフでの成長は無いと感じました。
フットゴルフを始めて約半年、この事に気付き新たな変化を生み出すキッカケを作り出し大きな分岐点に辿り着きました。
初の海外挑戦である、オーストラリアオープンに参加した時も海外の空気を肌で感じ、代表選手たちの価値あるアドバイスや共に過ごせた時間は非常に大きいものになりました。
半年前に抱いてた想いと今抱いてる想いには大きな差が生まれた事は間違いありません。I make one’s dreams come true. この言葉を胸に日々精進していきます。
いまからお話しするのはなぜ私がこういった記事を書こうとしたか、なぜ伝えたいと思ったか。それは主に2つあります。
1つ目は、来年2020年に日本で開催するフットゴルフW杯に向けての努力や想いをを自分なりに表現し、伝えたいと思ったから。
2つ目は、自分の信念である「世界中の人々に『感動と希望』を与える人間になる」ということ。
この2つの想いをフットゴルフというスポーツを通して実現し、色んな人にフットゴルフの可能性と素晴らしさを知っていただきたいと思い、自分自身の言葉で発信することを決断しました。
まず1つ目についてお話しします。
早くもフットゴルフ界では、来年のW杯に向けての新シーズン開幕戦が栃木のTBC太陽クラブにて開催されました。
自身のプレーを振り返ると決して悪くはなかったというのが率直な感想でした。今シーズンの目標として掲げているのは『安定した上手い選手』。なぜなら、波のある選手は良い選手じゃないと思っているからです。どんなに良いスコアを出したとしても次の日にスコアを大きく崩してしまうのは実力の欠如であると思うからです。
例えばW杯などのレベルの高い大会では数日間のトータルスコアで競うことになります。それを考えた時に波があっては安定せず、優勝など程遠い。この考え方に賛否両論あるかと思いますが、W杯を見据えたときに安定した選手になる必要があると思います。自身も2日間を通してアンダーで回ったものの、2日目にひとつスコアを落としてしまいました。やはり優勝するには、学んだことを活かして実行する技術とメンタルで「昨日の自分よりも結果を出すこと」・「1ホールずつでの実力発揮」というのが改めてフットゴルフには必要な能力だと感じる事が出来ました。
そういった部分で自分はまだまだ未熟でしたし、反省点はたくさんありますが、今回の結果は自分自身成長を感じた上に、次に活かせる試合だったかなというのが今大会の印象でした。他の選手たちに負けないように、そして己に負けないようにもっともっと練習します。
次に2つ目についてお話しします。
フットゴルフというスポーツは素晴らしい可能性を秘めています。私自身は骨肉腫を患い、それを乗り越えたかと思えば肺転移を繰り返しました。
ですが、たくさんの方々に支えられ、応援してもらうことで乗り越えることが出来ました。ただ、命を守った代償として右肩には人工関節を入れて筋肉を取ってしまったため、右腕は上がりません。そして、肺も切除しているため激しいスポーツは非常に危険を伴います。生きるために決断してきた今までの過程を無駄にしたくはありません。
そのような理由から、「サッカーを辞める」という決断をすることになりました。
そんな中出会ったのが「フットゴルフ」というスポーツでした。
「老若男女問わず誰でも楽しめる」・「(マイナースポーツがゆえに)日本代表選手と一緒にプレー出来る」という魅力はもちろん、「僕と同じような障害を持った方でも健常者と同じフィールドで楽しく真剣に挑む事が出来る、もう1度大きな夢を描き最前線で闘うことができる」という事こそがフットゴルフの最大の魅力だと感じています。
まだフットゴルフをしたことがない人、気になっている人、ぜひ、すぐにやってみてほしいです。きっと新たな自分を見つける事ができると思います。この喜びや感動を皆さんで分かち合うためにも、フットゴルフをぜひ楽しんでください。そして一緒に盛り上げていきましょう。
終わりに、
ここまでお読みいただきありがとうございました。これからはフットゴルフウェブで連載という形で自分の想いを発信していきますのでどうぞよろしくお願いします。
フットゴルフはお互いの支え合いで成り立つ素晴らしいスポーツです。私は、厚木市を含む神奈川県の企業様や、地域活性化を図る方々と共にフットゴルフを通じて貢献していけるように努力していく事が重要だと感じています。
自身のフットゴルフレベルアップはもちろん、感謝を忘れずフットゴルフ普及活動や地域活性化にも全力を尽くして努力していきますので皆さんどうぞよろしくお願いします。もし、私と共にフットゴルフを盛り上げたいと思っていただける方や応援してくださる企業様がいらっしゃいましたらぜひお声掛け頂けるととても嬉しいです。
これからも感動と希望を与え続けれるよう努めて参ります。
当記事のライター
text by 柴田晋太朗
【生年月日】
1999年4月30日 (20歳)
【経歴】
4歳~ サッカーを始める
8歳~ 横浜F・マリノス・プライマリー 入団
13歳~ FC厚木DREAMS 入団
16歳~ 私立日大藤沢高等学校
U-17神奈川県選抜(キャプテン)
17歳夏 右上腕骨肉腫 12月4日:手術
18歳夏 肺転移 5月14日:手術
19歳~ Lakeland University Japan Campus 入学
幼い頃から大好きなサッカーに打ち込み、世界で活躍するプロサッカープレイヤーになるために全力を注ぐ。
しかし、高校2年生の初夏に右肩周辺に感じていた違和感が徐々に痛みに変わり、夏休み中に行われたU-17神奈川県選抜の韓国遠征にて右肩に激痛が走った。
帰国後、専門病院での精密検査の結果「右上腕骨肉腫」と診断を受ける。
抗がん剤治療が9月に始まり、4回の治療の末、2016年12月に右上腕骨を人工骨に置換する手術を受け、再発予防のための抗がん剤治療を開始。
右上腕骨に対する治療は終了したものの、2017年8月に肺への転移が見つかり治療再開。
治療を行いながらサッカーの練習にも参加し復帰試合も行なった。約半年以上の治療の末、手術の許可が下り2018年5月に肺の一部を切除する手術を受ける。
2018年8月、画像診断の結果転移は確認されず、すべての治療が終了し経過観察となった。
現在は、Lakeland University Japan Campusに入学し自ら厳しい環境に身を投じ、失敗を恐れず常に前向きに挑戦し続けている。
そして、フットゴルフと出会い日本で開催するW杯に向けて日々努力し代表選出のために全力を尽くしている。
「人々に感動と希望を与える人間になる。自ら声を上げることで、病気だけでなく様々な困難と戦う人のためになればと思います。そして夢や目標を持つことの大切さ、明日が来
ることは当たり前ではない。これらを皆さんの心に響くように伝えていきたいです。」
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